
ステラは1958年の終わりから60年にかけて「ブラック・シリーズ」と呼ばれる黒のストライプの絵画を制作し、ミニマル・アートの到来を告げた。解釈の対象としての作品とそれを観る人の間に生じる距離感を否定し、直接的な作品体験を求めた結果、読みとり作業を要請しない規則的なパターン、描かれたかたちではなく絵画そのものをかたちとする「シェイプト・カンヴァス」が採用された。
この作品は1964年に制作された《ノッチドV》シリーズ9点のひとつである。これまでほぼ左右対称に制作されてきたシェイプト・カンヴァスが、ここではV字の切り込みの入った正三角形の組み合わせによって動的な方向性を生んでいる。それは光沢のある金属塗料の使用とともに、ステラが作品体験の直接性を空間との力動的な干渉のなかに探求していくその後の方向を指している。クォスランバは19世紀イギリスの快速帆船の名前。(C.H.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- クォスランバ
- 作者名
- フランク・ステラ
- 制作年
- 1964
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 金属粉、塗料/カンヴァス
- 寸法
- 196.8×454cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1991
- 作品/資料番号
- 1991-00-0042-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3883/
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