淺井裕介(1981- )は、土や埃や葉っぱ、身の回りのあらゆるものを素材として取り込みながら、絶えず手を動かし、動物や植物などの生命感あふれるモチーフで、自分の環境を埋め尽くすかのように描き続けてきました。土と水を使った泥絵は、以前は壁に直接描かれ、後に水で洗い流されてしまうことで、「作品」という行為の結果ではなく、空間と対話しつつ「描く」というプロセスへと鑑賞者の注意を促していました。本作は、2011年に当館で公開制作されたうちの1点で、恒久的に残し美術館で収蔵するという条件に合わせて、パネルに描くという、彼にとっては新たな挑戦となったものです。しかし、「描く場所と見せる場所が同じ」という、淺井が考える「ものを見せるための重要な条件」は、美術館の中で時間を超えて守られていくことになるはずです。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 泥絵・へその木
- 作者名
- 淺井 裕介
- 制作年
- 2011
- 分類
- 水彩・素描
- 材質・技法
- パネルに東京の土5種(木場公園、小金井公園、多摩川、吉祥寺、赤坂)、長野の土(信濃大町)、熊本の土3種(天草、熊本城堀、阿蘇神社)、山口の土(秋吉台)、ソウルの土、陶土7種(赤津貫入、野焼き土、信楽白土、グレー土、特赤 土、赤土3号、赤土5号)、園芸用黒土、黒毛和牛膠、水
- 寸法
- 3点組:600×150cm(全体)、各200xW150cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 2011
- 作品/資料番号
- 2011-00-0034-003
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/5907/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8082)
1970年代美術記録写真集 「山中信夫 1977年10月21日 田村画廊」
安齊 重男
東京都現代美術館
Carousel
村瀬 恭子
東京都現代美術館
アンソニー・カロ《5月》1963
安齊 重男
東京都現代美術館
干魚と水差
古茂田 守介
東京都現代美術館
一つのしみ No.4
榎倉 康二
東京都現代美術館
秋韻
郷倉 千靱
東京都現代美術館
湯ぶねの裸婦
国吉 康雄
東京都現代美術館
風景
河野 次郎
東京都現代美術館
『日本不思議物語集成五 太平記』(現代思潮社、1973)挿画 [各ページで使用]
中村 宏
東京都現代美術館
炭層へ[『炭山画譜 大宮昇創作石版集』より]
大宮 昇
東京都現代美術館
置き忘れられた人形
長谷川 潔
東京都現代美術館
[南画廊個展ポスター]
三木 富雄
東京都現代美術館
「中国美術家協会主催 日本木刻展覧会」目録
鈴木 賢二
東京都現代美術館
1970年代美術記録写真集 「伊藤公象 1974年6月23日 山崎画廊」
安齊 重男
東京都現代美術館
海原野Ⅲ
靉嘔
東京都現代美術館
ビデオ作品集 第3巻
デニス・オッペンハイム
東京都現代美術館