版画作品に写真を使用することは、現在では広くおこなわれている。しかし、野田が1960年代後半に写真を使用した版画を発表した時は新鮮な衝撃をあたえた。当時、アメリカではウォーホルなどが、広く知られた有名人のポートレイトなどを使い、作品を制作していたが、野田の場合はあくまでも自分で撮影した日常生活のなかからの写真をもととしてシルクスクリーンと木版を使用して作品としている。日付をタイトルとして制作された作品は作家とその家族の日常生活を主題としながら構図のとりかたや版画独特の表現を加えることによって日常の記録をこえひとつの作品になっていく。個人のささやかな生活のなかから生みだされたシーンが何か懐かしく普遍性をもった画面にかわっていくのである。継続して制作された作品群は記録性をもちその時代の雰囲気をもつたえてくれる。我々も作家の家族の変貌とともに時間の経過を確認するのである。(I.K.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 日記 1976年8月19日
- 作者名
- 野田 哲也
- 制作年
- 1976
- 分類
- 版画
- 材質・技法
- シルクスクリーン、木版
- 寸法
- 70.8×46.6cm
- エディション等
- Ed. a.p.(画面外右下)
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1978
- 作品/資料番号
- 1975-00-7479-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/2754/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8080)
大きな樹
駒井 哲郎
東京都現代美術館
Untitled No.142
櫻井 英嘉
東京都現代美術館
ガラス付きの額に入った無意味な抽象画[『ハリウッド・コレクション』より]
デイヴィッド・ホックニー
東京都現代美術館
明暗法で[『ブルー・ギター』より]
デイヴィッド・ホックニー
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 27/127
斎藤 義重
東京都現代美術館
風景
駒井 哲郎
東京都現代美術館
Surface is the Between - Between Vertical and Horizon - “The Sea No.1”
井田 照一
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 94/127
斎藤 義重
東京都現代美術館
裸婦
牧野 虎雄
東京都現代美術館
華の墓標
石井 茂雄
東京都現代美術館
岩風呂(上州の山の湯にて)
池部 鈞
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 7] 26/42
斎藤 義重
東京都現代美術館
[小清水漸作品写真集 2](33/74)
小清水 漸
東京都現代美術館
菅井汲展(東京画廊、プラザディック、南画廊)
東京都現代美術館
Impression 7 (Munich)
南川 史門
東京都現代美術館
ドローイング(一)
浜田 浄
東京都現代美術館