
新宿末廣亭は、新宿三丁目の飲食店街にある寄席。現在の建物は1946年(昭和21年)の建築で、東京の寄席としては唯一の木造建築である。末廣亭の正面には寄席文字で書かれた看板や提灯(ちょうちん)が飾り立てられ、看板には10日ごとに変わる寄席の出演者が書かれている。
本資料は、「つるし」と呼ばれる寄席の吊し行燈(あんどん)をかたどった、かつては使用されていた掲示物である。寄席の主要な出演者が書かれている。上段右から(桂)文治・(三遊亭)圓生・(柳家)小さん、下段右から(橘家)圓蔵・(金原亭)馬生・(林家)正蔵。独特な筆致の寄席文字は、隙間なく右上がりに書く。客席に隙間がなく客の入りが良くなるようにと、大入りの願いが込められている。
この寄席文字は、天保年間に紺屋の栄次郎が創始したという「ビラ字」が源流とされる。江戸末期から明治にかけて寄席とともに栄えたが、関東大震災で寄席のほとんどが焼失したことにより、ビラ字も全滅した。橘右近は、落語家だったが、1949年に高座を下り、途絶えていたビラ字の復活に取り組んだ。伝統的なビラ字の書体に工夫を盛り込み「寄席文字」と命名した。
- 所蔵館
- 江戸東京博物館
- 資料名
- 新宿末広亭 つるし(行燈文字) 文治・圓生・小さん 圓蔵・馬生・正蔵
- 資料番号
- 15000325
- 大分類
- 書跡
- 小分類
- 書跡その他
- 種別
- その他
- 作者(文書は差出人)
- 橘右近/筆
- 年代
- 昭和中期 昭和45年4月21日~30日 1970 20世紀
- 員数
- 1枚
- 法量
- 90.5cm x 59.5cm
- 資料群/コレクション名
- 橘右近寄席コレクション
- 江戸博デジタルアーカイブズ
- https://www.edohakuarchives.jp/detail-16054.html
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