作品タイトル《e.e.no.24》とは、experimental equipment no.24(実験装置24番)の意味である。本作品は、ゲリライベントとして新宿の都庁前や世田谷の下北沢などの路上に設置され、通行人が実際に作品を体験した。映像は、その時の様子を収めた記録である。電話ボックスの中にはミラーボールとミュージックプレイヤーが設置されており、体験者はヘッドフォンを装着する事で、軽快なダンスミュージックを聞き、外部と遮断されたプライベート空間で「一人ディスコ」を満喫することとなる。しかし、電話ボックスの全面にはマジックミラーが貼られており、内から見えるのは自分の姿のみで外は見えず、外からは中が丸見えになるという仕掛けが施されている。外部の鑑賞者は、まるで覗き見するかの様に内部の体験者を観察する。電話ボックスという公共空間における「見る」「見られる」という当たり前の関係が、この作品を通じ、いとも簡単に破られ、社会的関係性を崩す装置として機能している。(Y.G.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- e.e.no.24
- 作者名
- 足立 喜一朗
- 制作年
- 2004/2008
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- ミクスト・メディア(電話ボックス、マジックミラー、ミラーボール、ビデオ、ヘッドフォンほか)
- 寸法
- 257×98×97cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 2007
- 作品/資料番号
- 2007-00-0018-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/5293/
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