大きなサイズの画面に「ばら色」がひしめいています。「色をしっかりつけてあげないと心のなかの思いは伝わらない」と語るとおり、本作の「ばら色」は何層もの様々な色から出来ています。このような「ばら色」で描かれた丸みのあるものや角ばったもの、帯のようなものは、画面のなかで「前方」とも「後方」とも俄かに判別しがたい位置を占め存在しています。「もの」と周囲の空間がどのような関係を結んでいるか、それを色やかたちでどのように表すかという関心が、辰野独自の絵画空間を創出しているのです。辰野は、2011年の2月から3月にかけて、パリの版画工房IDEMに滞在し、石灰石の版を用いてリトグラフを手がけました。本作は、その帰国後に描かれたものです。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- ばら色の前方 後方
- 作者名
- 辰野 登恵子
- 制作年
- 2011
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 248.5×333.3cm
- 受入区分
- 寄贈
- 受入年度
- 2015
- 作品/資料番号
- 2015-00-0043-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/8097/