撮影:木奥惠三
岡﨑 乾二郎 OKAZAKI Kenjiro
ガラス地図 [ワタリドリ計画「シリーズ 深川の旅」]
武内 明子
東京都現代美術館
M-S・W ZZ IIのG-1(a-f群より)
中西 夏之
ワタリドリ計画の深川旅のしおり [ワタリドリ計画「シリーズ 深川の旅」]
ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)
P波またはS波の繰り返し運動
片岡純也+岩竹理恵
旧都庁舎壁画「日の壁、月の壁」1/5複製
岡本 太郎
[吉田克朗関係資料一括]
吉田 克朗
M-S・W ZZ IIのf
ボールでできたボール(平面作品のためのエスキース)
野村 和弘
3時12分
岡﨑 乾二郎
(左)山の向こうの中腹のちっぽけな村はすでに見えなくなり、ふたたび春が巡ってきた。葡萄の木はあたかも塀の笠石の下を匍う病める大蛇のように見える。生あたたかい空気のなかを褐色の光が動きまわっていた。似たりよったりの毎日が作りだす空白は伐り残した若木まで切り倒すだろう。日々の暮らしのなかで樹木の茂みは岩のように突き出ている。(右)自分の暮らした村がこんなに小さく思われたことはない。太陽が姿をみせた。背の高いポプラの林は風に吹き動かされる砂浜のような格好をしている。切れ目のないその連続を見ているだけで眼がくらんでくる。変り映えしない日々の連続に酔うことができたなら象や蛇をしとめた気にもなれる。蝶が舞うようにそんな風に彼はものを識ったのである。
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