
赤や黄で画面を分割して塗り分けた《水芭蕉》は、岩絵具を用いた実験的な抽象表現として1955年に制作された。ここに塗られた2箇所の黒色部分には、それぞれに焼き緑青と焼き群青が使い分けられており、岩絵具という伝統的な素材の可能性を徹底的に探ろうとする作家の姿勢が窺われる。小品ではあるものの、東京圏における戦後の日本画改革運動の歴史を跡付ける上で、貴重な作例である。その後「水芭蕉シリーズ」の制作を続けた作家は、水面に水芭蕉の花が重なり合って咲く様子を流麗な墨の線のみで抽象化する新たな表現を開拓していくことになる。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 水芭蕉
- 作者名
- 佐藤 多持
- 制作年
- 1955
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 紙本彩色
- 寸法
- 52.7×72.7cm
- 受入区分
- 寄贈
- 受入年度
- 2006
- 作品/資料番号
- 2006-00-0009-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4938/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8080)

盛夏緑蔭
高間 惣七
東京都現代美術館

アンソニー・カロ《トライアンフ・オブ・シーザー》(部分)1987
安齊 重男
東京都現代美術館
![作品画像:愛する二人[『風車』より]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2025/06/18473-771x1024.jpg)
愛する二人[『風車』より]
瑛九
東京都現代美術館

黒い辞書 — END
上矢 津
東京都現代美術館
](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/13179.jpg)
[小清水漸作品写真集 2](6/74)
小清水 漸
東京都現代美術館
![作品画像:[不詳]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/19891.jpg)
[不詳]
福島 秀子
東京都現代美術館

僕が帰った刻
藪野 健
東京都現代美術館

メトロ
渡辺 恂三
東京都現代美術館

大正12年9月1日(下図)
鹿子木 孟郎
東京都現代美術館

タレント
井田 照一
東京都現代美術館

昇天
小松崎 邦雄
東京都現代美術館

人
村井 正誠
東京都現代美術館

曳航・積載
O JUN
東京都現代美術館
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 8] 8/30](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11942.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 8] 8/30
斎藤 義重
東京都現代美術館

Work “13”
吉田 克朗
東京都現代美術館

裸婦 No.3
麻生 三郎
東京都現代美術館