
この3点組みの写真作品は、バーニーが捕鯨や茶などの日本の文化に着想を得て制作した約2時間の映画「拘束のドローイング 9」とそれに関連する彫刻、写真、ドローイングによるシリーズ作品のうちのひとつ。捕鯨船に各々別の場所からたどり着いた男女ふたりの西洋の客をバーニー(左)と彼のパートナーであり歌手のビョーク(右)が演じている。中央の茶室に並べられた道具は、彼が制作した彫刻であり、貝やウニなどの海洋生物がモティーフになっている。二人が着ている毛皮の婚礼衣装も作家本人がデザインし、人間の姿から陸生の動物へと変容する様を表現する。茶室に招かれたふたりは奇妙な器で茶を一服するうちに恋に落ち、毛皮の婚礼衣装をまとい、やがて鯨へと変貌を遂げる。進化の過程を逆行するかのような変身の物語は、原始への回帰によって肉体の拘束が解放されることを比喩的に示しているといえる。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 拘束のドローイング 9:ミラー・ポジション
- 作者名
- マシュー・バーニー
- 制作年
- 2005
- 分類
- 写真
- 材質・技法
- 発色現像方式印画
- 寸法
- 3点組:各83.8x105.4x3.8cm
- エディション等
- ed.3+1AP
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 2006
- 作品/資料番号
- 2006-00-0007-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4933/
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