《Seed》と題されたこの作品には、花びらの中から顔を出す子犬が描かれている。加藤美佳の制作方法は、モデルとなる人形を作家自身が制作した後に写真撮影し、それをもとに油彩画として丹念に描き込むというもので、1点ごとにきわめて長い時間をかけ制作される。この作品でも、花びらが痛んでいるようすまでもがリアルに描きこまれており、まるでおとぎ話の一節のような物語性とともに大切なものを慈しむような気配を感じさせる。それは、儚く不安定でありながらも、その無意識の内に大きな力を秘めた、少女という存在そのものを象徴するような絵画であるといえる。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- Seed
- 作者名
- 加藤 美佳
- 制作年
- 2006
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 106×120cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 2006
- 作品/資料番号
- 2006-00-0003-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4929/