
商業デザイナーから出発し、1960年代初頭にキャンベル・スープやコカコーラといったありふれた商品を正面から提示した作品を発表してポップ・アートの旗手となったウォーホルは、同時に有名人やスターに強い執着を示し、後には自ら社交界の寵児となって有名人や富裕な人々の肖像画を注文生産するにいたる。また彼は、普通の人でもそれによって有名になりうる「死」をテーマとした一連の作品も手掛けており、1962年にその不慮の死の報をきいてすぐに制作にとりかかったという《マリリン》のシリーズもこの傾向に連なるものである。商品的なイメージ、有名人、死というこの画家の主要テーマが集約したこのシリーズはウォーホル芸術の代名詞といってもよく、晩年にいたるまで繰り返し取り上げられた。本作品は、過去の自作をシルクスクリーンの10点組ポートフォリオにしたシリーズのひとつだが、カンヴァス作品よりも一層機械的に転写され、派手な色彩の変幻とともに反復されたイメージは、人格や個性を捨象したマスメディア社会の冷たい偶像を感じさせるとともに、ウォーホルの優れた色彩感覚をうかがわせる。(K.M.)rn
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- マリリン・モンロー
- 作者名
- アンディ・ウォーホル
- 制作年
- 1967
- 分類
- 版画
- 材質・技法
- シルクスクリーン
- 寸法
- 91.5×91.5cm
- エディション等
- Ed. 11/30(裏面左下)
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1992
- 作品/資料番号
- 1992-00-0077-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4001/
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