1950年代に廃品を貼りつけたカンヴァスに荒々しく絵具を塗った一群の「コンバイン.ペインティング」を制作したラウシェンバーグは、1962年には、新聞や雑誌、自身が撮影した写真などの映像をシルクスクリーンによってコラージュ風に画面に導入した「シルクスクリーン・ペインティング」に着手する。同時期にこの技法を開発していたウォーホルに触発されたといわれている。その最初期のこの作品でも、様々な映像が抽象表現主義的なブラッシュストロークを介在させて一見無造作に構成されている。ロケットや鉄工所、力強く握られた手など技術や産業を思わせるイメージと、黒々とした海の映像との併置、あるいは激しいブラッシュワークとシルクスクリーンによる機械的な転写・反復という技法の混交は、人為と自然との対比といった主題を想起させるが、モノクロームに還元された様々なイメージの集積は、あらゆる事象を包含して巨大に成長したアメリカ社会そのものを彷彿させる。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- オーヴァーキャスト Ⅰ
- 作者名
- ロバート・ラウシェンバーグ
- 制作年
- 1962
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩、シルクスクリーン/カンヴァス
- 寸法
- 246.4×182.8cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1992
- 作品/資料番号
- 1992-00-0043-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3968/
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