1953年ノーランドは批評家グリーンバーグの紹介で同僚のルイスとともにニューヨークのフランケンサーラーのスタジオを訪ねる。このとき彼女のステイニング(染めこみ)による作品を見たことは、それぞれのカラー・フィールド・ペインティングの実践に大きな影響を与えたといわれる。その後ノーランドは流動的な形態を描いていたが、1958年から1963年にかけて同心円の絵画を制作し、この作品もそのひとつである。しかしバウハウスやコンストラクティヴィズムの系譜に連なるブラックマウンテン大学で彼が学んだのは、幾何学的な構成よりもむしろ色彩の関係性のほうであった。円は皿やコンパスを用いて描かれたが、この作品の発色や撥ね、不確定な外縁は抽象表現主義による形態と色彩の開放を継承するものである。彼は一目でみることのできる「ワンショット絵画」を標傍したが、それは抽象表現主義と〈ミニマル・アート〉を結ぶ体験の直接性を端的に声明するものであろう。(C.H.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- ヴァージニア・サイト
- 作者名
- ケネス・ノーランド
- 制作年
- 1959
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- アクリル/カンヴァス
- 寸法
- 178×178cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1991
- 作品/資料番号
- 1992-00-0016-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3934/