
1953年ノーランドは批評家グリーンバーグの紹介で同僚のルイスとともにニューヨークのフランケンサーラーのスタジオを訪ねる。このとき彼女のステイニング(染めこみ)による作品を見たことは、それぞれのカラー・フィールド・ペインティングの実践に大きな影響を与えたといわれる。その後ノーランドは流動的な形態を描いていたが、1958年から1963年にかけて同心円の絵画を制作し、この作品もそのひとつである。しかしバウハウスやコンストラクティヴィズムの系譜に連なるブラックマウンテン大学で彼が学んだのは、幾何学的な構成よりもむしろ色彩の関係性のほうであった。円は皿やコンパスを用いて描かれたが、この作品の発色や撥ね、不確定な外縁は抽象表現主義による形態と色彩の開放を継承するものである。彼は一目でみることのできる「ワンショット絵画」を標傍したが、それは抽象表現主義と〈ミニマル・アート〉を結ぶ体験の直接性を端的に声明するものであろう。(C.H.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- ヴァージニア・サイト
- 作者名
- ケネス・ノーランド
- 制作年
- 1959
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- アクリル/カンヴァス
- 寸法
- 178×178cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1991
- 作品/資料番号
- 1992-00-0016-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3934/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8084)

へちま
牧野 虎雄
東京都現代美術館

1970年代美術記録写真集 「安土修三 1978年2月19日 代々木」
安齊 重男
東京都現代美術館

Surface is the Between - Between Vertical and Horizon - “The Brook – No.2”
井田 照一
東京都現代美術館

粒子の軌跡
オノサト トシノブ
東京都現代美術館

関係項 A
李 禹煥
東京都現代美術館
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 118/127](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11698.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 118/127
斎藤 義重
東京都現代美術館

菊懸崖
牧野 虎雄
東京都現代美術館

枝柿と花の静物
小寺 健吉
東京都現代美術館

怠惰
浜田 知明
東京都現代美術館
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 3] 46/53](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11753.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 3] 46/53
斎藤 義重
東京都現代美術館

[ダムタイプ関連資料一括] 睡眠の計画 CASSETTE BOOK
ダムタイプ
東京都現代美術館

安全ピン
豊嶋 康子
東京都現代美術館

赤と紺の丸
オノサト トシノブ
東京都現代美術館
![作品画像:[並ぶ人]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/17273.jpg)
[並ぶ人]
村井 正誠
東京都現代美術館
![作品画像:[『オノサト・トシノブ 1979』より]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/18660.jpg)
[『オノサト・トシノブ 1979』より]
オノサト トシノブ
東京都現代美術館
![作品画像:[1944.12.10]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/19395-1024x820.jpg)
[1944.12.10]
末松 正樹
東京都現代美術館