
万華鏡のようなきらめきの中で、二つの眼をこちらに向ける怪物が大地の上で蠢いている。まるで太古からの長い年月を吸い込んだかのような皮膚は収斂し、その形態と輪郭を捉えどころのないものにしている。《EIDOLON》とは幻影、そして理想をも意味する英語。ロンドン生まれの英文学への造詣から選ばれたこの題名は、作家のヴィジョンをあらわしているかのようだ。rn漆原は、1950年代に美術批評家、瀧口修造が企画したタケミヤ画廊でデビューし、ここを舞台に活動を展開した。「既成画壇への依存を放下し」「個展発表を第一義とする作家」の活躍を希求した瀧口の活動が示すように、50年代とは美術団体や革新的なグループからは独立して制作発表することが可能となった時代であり、特定の流派に限定されることのないこの画面にも、その独自の態度があらわれている。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- Eidolon
- 作者名
- 漆原 英子
- 制作年
- 1966
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 73×90.9cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1991
- 作品/資料番号
- 1991-00-0025-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3866/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (7877)
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 6] 36/41](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11887.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 6] 36/41
斎藤 義重
東京都現代美術館

バイオゴード・プロセス 1966.12.15 草月会館ホール
神田 昭夫
東京都現代美術館
](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/21870.jpg)
[中野淳関連資料:下町スケッチ](13/55)
中野 淳
東京都現代美術館
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 6] 17/41](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11868.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 6] 17/41
斎藤 義重
東京都現代美術館

分子人間 2783419
ジョナサン・ボロフスキー
東京都現代美術館

蝶
加藤 太郎
東京都現代美術館

Sei
一原 有徳
東京都現代美術館

Butter
泉 太郎
東京都現代美術館

梵天シリーズ A
池田 龍雄
東京都現代美術館

1979年8月30日、ルドリュ・ローラン通りにて
岡部 昌生
東京都現代美術館

SPIRAL 10
建畠 覚造
東京都現代美術館

ハイレッド・センター「大パノラマ展」最終日にドアを開けるジャスパー・ジョーンズ
平田 実
東京都現代美術館
![作品画像:PL.5 鎮魂歌[『人それを呼んで反歌という』より]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2025/01/19118.jpg)
PL.5 鎮魂歌[『人それを呼んで反歌という』より]
駒井 哲郎
東京都現代美術館

制御室
トーマス・デマンド
東京都現代美術館

鉛筆のテーブル
冨井 大裕
東京都現代美術館

昭和職業絵尽 旗屋
和田 三造
東京都現代美術館