
池田満寿夫が脚光をあびるのは1960年の第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞を受賞した時からである。以降、1965年にニューヨーク近代美術館で小規模な個展が開催され、1966年第33回ヴェネツィア・ビエンナーレで版画大賞を受賞し、短期間に国際的な評価をえてゆく。rn赤、青、黄の原色の組み合わせ、自由で活き活きした魅力的な線、数字や英文の使用などの特徴をもつ本作品は作家の初期の典型的な作品のーつであり、作家の出発点を示す作品でもある。作家はその後、多様な画風の変化をへて、陶芸にも挑戦し、また著述にも才能を発揮し、芥川賞を受賞したりし、美術の世界以外でも有名となっていく。rn版画は紙を使用することから日本人には親しみやすい表現でもあり、浮世絵の長い伝統もあり、すぐれた作家が輩出した。その中でも池田はその画風を変えることでその支持層をふやし版画の大衆化に貢献したといえよう。(I.K.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- サイズはサイズ
- 作者名
- 池田 満寿夫
- 制作年
- 1963
- 分類
- 版画
- 材質・技法
- ドライポイント、ルーレット(雁皮刷)
- 寸法
- 36×32.6cm
- エディション等
- Ed. Epr d'Artiste(画面外左下)
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1980
- 作品/資料番号
- 1975-00-7040-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/2313/
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