版画、特に銅版画の場合はどの技法を使用するかによって、その作品の印象は全く異なったものになる。黒から白への微妙な諧調を使用して作られたこの作品は、黒の背景の中に様々な形態が浮かび上がり浮遊している。目を閉じればこれらの形態は一瞬のうちに消え去るごとく儚いもののようにも見える。腐食の度合いによりその色調を変えることのできるアクアチントの技法は、面としての表現も可能であり、この作品においてはその技法が作者の意図を見事に伝えている。駒井は銅版画を日本に根付かせた功労者の一人であり、多様な技法を駆使して多くの優れた銅版画作品を残した。この初期の作品では、彼の「夢こそ現実であればよい」という夢見がちな面が強く、空中に浮遊する形態も何か玩具のようであり、ノスタルジックな気持ちを誘う。これら一群の夢をテーマとした作品の後、作者はビュランを使用した厳しい線による作品を発表し、一つの転機を迎えるのである。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 束の間の幻影
- 作者名
- 駒井 哲郎
- 制作年
- 1951
- 分類
- 版画
- 材質・技法
- アクアチント、エッチング、ドライポイント
- 寸法
- 18×29cm
- エディション等
- Ed. Ⅴ/Ⅹ(画面外左下)
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1977
- 作品/資料番号
- 1975-00-6410-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/1977/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8082)
7. 深い地底に蹲りつづけたような黒い皮膚をもつた、背の低い、無表情な老人が、[『九つの夢から』より]
駒井 哲郎
東京都現代美術館
WORK 5
福島 秀子
東京都現代美術館
芥子の実
牧野 虎雄
東京都現代美術館
白のリコーダーで花とか黄色とか黄土色を吹く
長井 朋子
東京都現代美術館
闇のコンポジション A
黒崎 彰
東京都現代美術館
鳥篭
牧野 虎雄
東京都現代美術館
秋の陽
猪原 大華
東京都現代美術館
Rising Light
イケムラ レイコ
東京都現代美術館
Plum Tree
篠原 有司男
東京都現代美術館
戦後の風景
久保 守
東京都現代美術館
ワタリドリ通信 東京都現代美術館 深川特大号 [ワタリドリ計画「シリーズ 深川の旅」]
ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)
東京都現代美術館
皷楼夕照
木和村 創爾郎
東京都現代美術館
[磯辺行久関連資料一括]
磯辺 行久
東京都現代美術館
欝金化粧
土方 久功
東京都現代美術館
少年4
ホンマ タカシ
東京都現代美術館
Octagon
モニール・ファーマンファーマイアン
東京都現代美術館