
ほぼ同じ大きさの長方形のスレートを床の上に並べたこの作品は、1982年に日本で開催された「今日のイギリス美術」展(東京都美術館他)の為に制作されたものである。リチャード・ロングは、ランド・アートの作家の一人で、こうした彫刻作品の他に、イギリス、アメリカ、オランダ、ペルー、ネパールなど世界の各地を歩き、自分が歩いた箇所を地図や言葉などによって記録したり、歩行の過程で見つけた石や枝を並べてそれを写真で記録する作品等を制作している。いずれの場合も大掛かりな手段を用いることなく、円や直線、ジグザグの線といった極めて簡潔な形を作りだすことに彼の特徴がある。「円は分かち合い、共有された知識。それは過去と未来に等しく属している。石は地球を構成する。地球がいまだ未来を有していることを祈る。そして芸術が人の営みにとって良きものであることを」。この1981年の作家の言葉通り、まるで古代の祭記遺跡のように自然石を配置して作られた円という形は、洋の東西を越えて共有される「永遠の時間」を表現しているといえるだろう。(H.K.)rn
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- イングランド・ジャパン・サークルズ
- 作者名
- リチャード・ロング
- 制作年
- 1981
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- スレート
- 寸法
- Dia.600cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1982
- 作品/資料番号
- 1975-00-4208-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/1459/
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