ここにあるのは赤い「C」と透明な「C」。二つともアクリル板で出来ているが、赤い「C」の内側には蛍光管が入っており、鮮やかに発光している。透明な「C」の内側には何もないが、アクリル板の表面に細い線が入っており、端正な印象を与える。ホットな「C」とクールな「C」。どちらの「C」にも共通してあるのが下の方に据え付けられたランプである。このランプはどちらも明滅を繰り返し、たがいに呼びかけ合う。両者は対照的な存在だが、雌型と雄型の関係を持ち、切り離して考えることはできない。しかも「C」は開かれた形であり、「O」のように閉じた形ではない。二つの「C」は、離れていても結ばれる可能性を持ち、空間をはさんでランプの明滅で言葉を交わしている。日本におけるライト・アートの最初の作品であり、光によってパフォーマンスをする彫刻という点にその特色と新しさがある。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- Cの関係
- 作者名
- 山口 勝弘
- 制作年
- 1965
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- アクリル、鉄、蛍光管
- 寸法
- 2点組:各180×137.5×34.5cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1979
- 作品/資料番号
- 1975-00-4172-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/1421/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8082)
IKAROS 20013
山本 直彰
東京都現代美術館
ニコライ堂 A
松本 竣介
東京都現代美術館
左向きの女の半身像
国吉 康雄
東京都現代美術館
[apple yard 6]
三木 富雄
東京都現代美術館
PEM (p)
一原 有徳
東京都現代美術館
通天閣、大阪[「隔離生活ドローイングシリーズ」より]
大岩 オスカール
東京都現代美術館
PL.9 厨房にて[『人それを呼んで反歌という』より]
駒井 哲郎
東京都現代美術館
好日 山西大同府
向井 潤吉
東京都現代美術館
ハイレッド・センター「首都圏清掃整理促進運動」
平田 実
東京都現代美術館
Message ’86 – 11P
森岡 完介
東京都現代美術館
Red Rope
村上 隆
東京都現代美術館
青い水門
中野 淳
東京都現代美術館
十字架の道 13
村上 友晴
東京都現代美術館
Aノ楽園[19]
荒木 経惟
東京都現代美術館
[小清水漸作品写真集 2](45/74)
小清水 漸
東京都現代美術館
スプーンのジャム
上田 薫
東京都現代美術館