白いYシャツを着て、ブルーのズボンをはいた男が立っている。その男は、星条旗によく似た赤と白の縞模様の布を頭からかぶっている。赤、白、青の組み合わせは実に鮮やかで、遠くからも人目を引きつける。だが、そのような単純明快な見かけとは裏腹に、この作品では、たった一つの肝心なことがわれわれには隠されている。男の顔が見えないのだ。布の下で男がどのような顔をしているのか、何を考えているのかが分からない。そこから生まれるもどかしさ。そのことが、かえってわれわれの好奇心をかき立てる。作者は1962年の第14回読売アンデパンダン展で自分自身を出品作品の一部とするハプニングを行い、注目を集めたが、それは紅白の幕の前に置いたドラム缶の中で一日中窮屈な姿で立ち尽くすというものであった。それは人間が彫刻になることであったが、この作品では彫刻が人間となり、ハプニングを行っている。見かけは華やかな布におおわれた男はこう問いかけているようだ。表面的な刺激に興奮させられる現代社会の中で、われわれは実は何かに規制され、自由で豊かな「内面」や「個性」を喪失していないだろうかと。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 無題
- 作者名
- 小島 信明
- 制作年
- c.1964-66
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- ラッカー/ポリエステル樹脂
- 寸法
- 175.4×109×47.5cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1983
- 作品/資料番号
- 1975-00-4050-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/1289/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8082)
1970年代美術記録写真集 「堀浩哉 1975年12月13日 C.C.C. 渋谷」
安齊 重男
東京都現代美術館
青 – 黒
菅井 汲
東京都現代美術館
おうむのそばで眠るフェリシテ:ギュスターヴ・フローベルの『純な心』のフェリシテのための習作
デイヴィッド・ホックニー
東京都現代美術館
レスピューグ[『レスピューグ』より]
駒井 哲郎
東京都現代美術館
僕の犬のカウチ
ガブリエル・オロスコ
東京都現代美術館
[apple yard 19]
三木 富雄
東京都現代美術館
カタコンベ
浜田 知明
東京都現代美術館
[小清水漸作品写真集 2](45/74)
小清水 漸
東京都現代美術館
旅の手彩色絵葉書 [ワタリドリ計画「シリーズ 深川の旅」]
ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)
東京都現代美術館
青年像
土方 久功
東京都現代美術館
上野駅[『新東京百景』より]
藤森 静雄
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 4] 28/35
斎藤 義重
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 7] 30/42
斎藤 義重
東京都現代美術館
星座
駒井 哲郎
東京都現代美術館
[小清水漸作品写真集 3](18/30)
小清水 漸
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 123/127
斎藤 義重
東京都現代美術館