古くから各地で栽培され、日本の歴史・文化・生活に深く関わってきた梅。「春告草(はるつげぐさ)」という別名の通り、梅の開花は江戸に春の訪れを告げ、人々は梅見に出かけては、花や枝ぶり、香りを楽しんだ。
江戸には数多くの梅の名所があり、この絵はその1つ、亀戸梅屋敷の梅見の様子である。園内に設けられた茶屋とその周辺に憩う梅見客が描かれ、画面上部には「萱屋根を見越して梅の梢かな」と情景が句となって刻まれている。
ほぼ中央に描かれている梅の木は、特徴ある樹形や、立て札があることから、江戸第一の名木との評判もあった臥龍梅だろう。
全体的に寒色が多い画面は、余寒のひんやりとした空気を思わせるが、ひとときの暖を得てくつろぐ人々の姿に、ゆったりとした時間の流れが感じられる。樹下でにぎやかに宴を催すことが多い桜の花見と比べて、地味な印象ではあるが、春を迎える歓びをしみじみとかみ締めるような趣がある。
江戸時代、梅干しは保存のきく日用食品として庶民に重宝された。亀戸梅屋敷では土産物に梅干しが売られ、こちらも名物と評判だったという。
- 所蔵館
- 江戸東京博物館
- 資料名
- 江戸名所 亀戸梅屋舗
- 資料番号
- 91210143
- 小分類
- 版画
- 種別
- 錦絵
- 作者(文書は差出人)
- 歌川広重/画
- 発行所(文書は宛先)
- 有田屋清右衛門(有永堂)/版
- 年代
- 江戸後期 19世紀
- 員数
- 1枚
- 法量
- 25cm x 37.7cm
- 江戸博デジタルアーカイブズ
- https://www.edohakuarchives.jp/detail-6875.html
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