7月の二十六夜の月を拝むという年中行事「廿六夜待ち」で賑わう高輪界隈の様子を描く錦絵。この日、月の出の際に光が三つに分かれ、阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩が姿を現すという。それを拝めば幸運が得られるという信仰だ。そこで江戸の人々は、少しでも視界を遮るものがない所で拝もうと、江戸市中の湯島や神田の高台、九段坂、日暮里などのほか、広い海から上る月を求めて次第に高輪海岸から品川界隈に集まるようになった。月が出るまで人々は、飲んだり食べたり、楽しく語りあいながら時間をつぶした。
- 所蔵館
- 江戸東京博物館
- 資料名
- 角田川 新梅屋敷之図
- 資料番号
- 90203028-90203030
- 種別
- 錦絵
- 作者(文書は差出人)
- 歌川豊国/画
- 発行所(文書は宛先)
- 西村屋与八/版
- 年代
- 江戸後期 寛政2年~文化元年 1790~1804 19世紀
- 員数
- 3枚続
- 江戸博デジタルアーカイブズ
- https://www.edohakuarchives.jp/detail-4538.html
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