江戸城の石垣を背景に立つ勝海舟と、その背後から斬りかかろうとする旧幕府陸軍士官ととおぼしき者、その腕を押さえる中世風の兵士を描く。背景にみなぎる緊張感とその中で毅然と立つ姿に、江戸無血開城を成し遂げた海舟の生き様を表現する。 作者の川村清雄(1852-1934)は、新潟奉行等を務めた川村修就の孫で、維新後徳川家の給費留学生としてアメリカへ渡り、その後パリとヴェネツィアで西洋画を学んだ。帰国後大蔵省印刷局へ入るが間もなく辞職、困窮していたところへ、救いの手をさしのべたのが海舟だった。海舟は清雄の画才を高く評価し、邸内に画室を与えた。本作は清雄の代表作の一つであり、日本近代洋画史上早期に制作された本格的な歴史画の優品である。
- 所蔵館
- 江戸東京博物館
- 資料名
- 江戸城明渡の帰途(勝海舟江戸開城図)
- 資料番号
- 85200434
- 大分類
- 絵画
- 小分類
- 洋画
- 種別
- 油彩
- 作者(文書は差出人)
- 川村清雄/画
- 年代
- 明治前期 明治18年 1885 19世紀
- 員数
- 1点
- 法量
- 119.8cm x 61.4cm
- 資料群/コレクション名
- 勝海舟関係資料
- 江戸博デジタルアーカイブズ
- https://www.edohakuarchives.jp/detail-1888.html