
桜の下でにぎやかに飲食する花見の風習は、江戸初期より行われているが、当初は貴族や武士らによるものが主流だった。江戸中期になると、桜が飛鳥山や御殿山などにも植えられ、次第に庶民にも広まっていった。写真奥の弁当籠は、野外の行楽や観劇などに携行するもの。手前に写る三段重の弁当箱を中に収めることができる。籠は軽量な竹で編んであり、その外側に黄金色に鈍く輝く金唐革が貼られている。金唐革には、網目のような鱗(うろこ)状の型押しが施され、花のつぼみの図様が配されている。金唐革はオランダ東インド会社を通じて海外より輸入された舶来物。14世紀から18世紀末頃までヨーロッパで製造され、主に壁の内装に使われていたが、日本では煙草入れや小物入れ、調度品などに仕立てられ、お洒落を楽しむ江戸の人々の人気を集めた。
- 所蔵館
- 江戸東京博物館
- 資料名
- 金唐革弁当籠(弁当箱付)
- 資料番号
- 16200159
- 大分類
- 工芸品
- 小分類
- 工芸品その他
- 種別
- 革工
- 年代
- 江戸後期 19世紀
- 員数
- 1合
- 法量
- 19cm x 13.1cm x 8.4cm
- 江戸博デジタルアーカイブズ
- https://www.edohakuarchives.jp/detail-1065.html
江戸東京博物館のその他の収蔵品 (159805)

頑張れ!航空決戦だ (陸軍少年飛行兵募集案内の袋付)
江戸東京博物館

東京市立誠之尋常小学校増築設計図
江戸東京博物館

泥絵 江戸九段
江戸東京博物館

借用仕金子証文之事
国次郎/他4名作成
江戸東京博物館

鼈甲台菊文浮彫髪飾
江戸東京博物館

玩具 ベーゴマ(服部)
江戸東京博物館

平和記念東京博覧会 第一会場 平和館
江戸東京博物館

増補江戸名所古跡神社仏閣独案内記
江戸東京博物館

女性2人と少女
江戸東京博物館

衣料切符(乙)
江戸東京博物館

桔梗と女性
江戸東京博物館

フランス人形
江戸東京博物館

中神村平馬差出候一件写(熊野神社神主職を願う差出)
中神村平馬
江戸東京博物館

巻尺
江戸東京博物館

すりこぎ棒
保科重永/作
江戸東京博物館

証文控帳(13冊)
奈良尾村/作成
江戸東京博物館