
森千裕(1978- )は、企業や商品、スポーツ・チームなどのマークや、映画の一場面など、都市に暮らす身体に溜まっていく種々の視覚的記憶のイメージを吐き出すように、無数のドローイングを描き、それらをコラージュのように再構成した絵画を描いてきました。高解像度で世界を見ていた幼い頃の落書きや、それらが持っている連想の遊びのような感覚も、彼女にとっては作品を作るための重要な道しるべとなっています。絵の具を吸収しやすい和紙を用いたり、ボンドを塗り重ねて半透明の画面を作ったりするなど、素材の実験を行いながらイメージと物理的に戯れる過程そのものが、彼女にとっては絵画を描く動機となっているようです。一方で、都市に氾濫するイメージが促す社会的な規範や、多数によって支持される「主流なもの」に対して、作家のまなざしのうちに、疎外感から来る異議申し立てが含まれていることも見逃してはならないでしょう。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- レモン・ニュース(フレッシュ)
- 作者名
- 森 千裕
- 制作年
- 2009
- 分類
- 水彩・素描
- 材質・技法
- アクリル、フェルトペン、鉛筆/ケント紙、木製パネルにマウント
- 寸法
- 130×186cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 2011
- 作品/資料番号
- 2011-00-0001-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/6106/
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