ディーコンは、内も外もなく曲りくねった骨組みだけの、まるで生きもののようなかたちを一貫して追求してきた。この作品はもともとミュンスターの彫刻プロジェクトのために合板とアルミニウムとで制作したものを、金属で造り直したもの。ミュンスターの広場には、じゃがいもが一杯に詰まり、死んだ鳩やウサギを吊るしたカゴを背負った農民像が立っている。作品のかたちはこのカゴに由来する。カタツムリが貝殻の家を背負っていくように、ひとは生と死の詰まったカゴという重荷を背負い生きていく。家のようでもあり、容器のようでもあるこの作品の開いた入口から、ひとびとは中に入り自由で解放された空間を体験することができる。頭上には、つややかに光る銀色の輪。それは、人間を地上に引き留める重荷に対比され、超越的なもの、精神的なものを象徴する。ディーコンのしなやかなかたちの背後には、思いがけず哲学的な主題が隠されている。 (J.S.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- カタツムリのように B
- 作者名
- リチャード・ディーコン
- 制作年
- 1987-96
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- スチールに彩色、アルミニウム
- 寸法
- 488×516×473cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1997
- 作品/資料番号
- 1997-00-0023-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4515/
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