
ライマンは、1950年代半ばよりほとんど独学で絵画を描きはじめた。それ以後、現在に至る40年近くの間に彼が追求してきたものは、「白い正方形の絵画」という言葉に要約してしまうことができる。だが、実のところその内容は驚くほど変化に富んでいる。支持体(普通の麻のカンヴァス、ロウ・カンヴァス、綿布、ファイバーグラス、段ボール、トレーシングペーパー、金属パネル等)、絵具とメディウム(油彩、カゼイン、エナメル、アクリル、その他の樹脂、パステル等)、筆触(ランダムなもの、激しいもの、規則的なもの、平滑なもの等)、画面の大きさ、その他の要素(木枠の厚みや有無、様々な留め金具の使用等)の組み合わせによる無数のヴァリエーションが、ライマンの絵画群を形成し、多様な視覚的効果を生み出す。画家自身は自らの作品を「リアリズム」の絵画であると述べているが、これは、一切のイリュージョンを持たず、壁面上という現実空間に「現実の」物体としてのみ存在する絵画であるという意味に他ならない。方法論的な実践が高度な美的達成と融合したライマンの作品には、ミニマリズム絵画の最良の例を見ることができるだろう。(Y.M.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 君主
- 作者名
- ロバート・ライマン
- 制作年
- 1975
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩、ポリビニール・アセテート・エマルジョン/カンヴァス
- 寸法
- 208.5×208.5cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1992
- 作品/資料番号
- 1992-00-0034-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3959/
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