![メランコリックなキャンプ [Malinconico Accampamento]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2025/05/15130-1024x734.jpg)
キアは1980年代初頭に興った新しい具象絵画の動き(イタリアではトランスアヴァングアルディアと呼ばれる)の代表的作家である。この作品にも見られるように、寒色と暖色の対比と横溢する筆致に覆われた艶やかな画面を作りだす。多くの作品において、画面の主人公は作家の心象的自画像ともみなすべき人物で、丸みを帯び、ヴォリュームのある地中海的豊かさをもつ人体が重力から切り離されて浮遊している。ここでは人物はテントの下に横たわっているが、唐突に置かれた両側の巨大な絵画、前景中景の暖味な関係などによる空間の錯綜が、かれの特徴である均衡を欠く構成をもたらしていると言えよう。また巨大な絵画は、明らかに彼が強く影響を受けているデ・キリコを連想させ、過去の美術から日常の事物まで、異種のものを自在に、偶発的私的に引用・並置している。そこに、物語風で詩情を漂わせながら、表層的で解釈の奥行きをもたない画面を演出する「引用者」の姿がうかがわれる。(Y.W.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- メランコリックなキャンプ [Malinconico Accampamento]
- 作者名
- サンドロ・キア
- 制作年
- 1982
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 290×404cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1991
- 作品/資料番号
- 1991-00-0012-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3851/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8084)

刑場(A)
浜田 知明
東京都現代美術館

1970年代美術記録写真集 「高木修 1976年10月8日 神奈川県民ホールギャラリー」
安齊 重男
東京都現代美術館

ENDLESS MUSIC
塩見 允枝子(千枝子)
東京都現代美術館

ウォーターランド 19
斉藤 典彦
東京都現代美術館

樹の空間から Ⅶ(ドローイング Ⅲ)
日高 理恵子
東京都現代美術館

「1970年以降の美術」展でのパフォーマンス記録
松澤 宥
東京都現代美術館
](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/21906.jpg)
[中野淳関連資料:下町スケッチ](49/55)
中野 淳
東京都現代美術館

[S.B.B.V.H. Well from Karma “TRAP” Flower, Rope, Skelton Series]
井田 照一
東京都現代美術館

松澤宥記録写真集 1984 パリ日仏交流展 G.ABCD
松澤 宥
東京都現代美術館

軍港(ペナン)
中村 研一
東京都現代美術館

キリスト哀悼
河野 通勢
東京都現代美術館

作品 – 65
オノサト トシノブ
東京都現代美術館

Thing
池田 良二
東京都現代美術館
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 9] 6/45](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11970.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 9] 6/45
斎藤 義重
東京都現代美術館

巡る日々
不動 茂弥
東京都現代美術館
![作品画像:「APN」(『アサヒグラフ』1953年11月18日号)のための構成[『APN』より]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/20830.jpg)
「APN」(『アサヒグラフ』1953年11月18日号)のための構成[『APN』より]
北代 省三/大辻 清司
東京都現代美術館