1961年、〈フルクサス〉運動の創始者ジョージ・マチューナスを知ったパイクは、同運動に加わり一連のハプニングや、ネオ・ダダ的音楽作品を発表する。1963年日本に渡りエレクトロニクスの技師阿部修也を協力者に得、ヴィデオ・アートの先駆者としての道を歩み始めた。パイクのヴィデオ・アートは映像のみではなく、最新の機器や技術を駆使し、磁石で映像をねじ曲げて新しい映像を創り上げたり、コンソール自体をも作品の一部とし、むしろヴィデオ彫刻としての作品を提示する。この《TV時計》では、受像機に改変を施し、画面を1本の線に圧縮させ、24台のブラウン管に30度ずつ角度を変える1時間刻みの光輝く線を闇の中に浮かび上がらせる。静止した画面上に時間の観念を24本の線で表現するこの作品は、一方でコンセプチュアルな面を持つと同時に、画面改変という点では、破壊と創造を表現のーつとした、いかにもフルクサス的作品ともいえよう。(S.O.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- TV時計
- 作者名
- ナムジュン・パイク
- 制作年
- 1984
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- 12インチ白黒テレビ12台20インチ、カラーテレビ12台
- 寸法
- インスタレーションサイズ可変
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1984
- 作品/資料番号
- 1975-00-4214-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/1464/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8082)
二人少年像
松本 竣介
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 74/127
斎藤 義重
東京都現代美術館
Work “30-B”
吉田 克朗
東京都現代美術館
記憶 Ⅳ
東谷 武美
東京都現代美術館
[戒厳状態シリーズ 不安な都市 VII]
石井 茂雄
東京都現代美術館
夜のプール
スタンリー・ウィリアム・ヘイター
東京都現代美術館
[プラン 19 12.12]
三木 富雄
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 9] 1/45
斎藤 義重
東京都現代美術館
白い箱舟(立体・ぬりえ)
岡本 信治郎
東京都現代美術館
不自由人
石井 茂雄
東京都現代美術館
束の間の幻影
駒井 哲郎
東京都現代美術館
Manatee
杉本 博司
東京都現代美術館
聖家族 5[『聖家族』より]
髙山 辰雄
東京都現代美術館
河畔
関野 凖一郎
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 101/127
斎藤 義重
東京都現代美術館
麦秋(麦畑にて)
池部 鈞
東京都現代美術館