
撮影:長谷川健太
道草のすすめ―「点 音(おとだて)」and “no zo mi” An Encouragement of Dawdling; "o to da te" and "no zo mi"
鈴木 昭男 SUZUKI Akio
サウンド・アーティストのパイオニアとして知られる鈴木昭男(1941-)の活動は、音と場の関わり方を探求するもので、イベントやパフォーマンス、インスタレーションなどを、世界各地で展開しています。その始まりは1960年代、作家自身が「自修イベント」と呼ぶところの、場に対して「なげかけ」と「たどり」を繰り返し、聴くことを追究するというものでした。《点 音(おとだて)》は、「エコーポイントを探る」という「自修イベント」を公共空間に広げたもので、耳と足を合わせたマークをエコーポイントとして街中に配置します。エコーポイントをたどり、そこに佇む時、聴く意識が覚醒することを促すのです。《点 音》は1996年以来、世界中の様々な街でおこなわれていますが、2019年のリニューアルを機に当館のコレクションとしても加わることになりました。
当館における《点 音》では、館内外に配置された12箇所のエコーポイントに加え、新しい試みとして、一部に音響システムを用い、聴く意識を開くためのエクササイズに誘っています。中庭は鈴木自身の創作楽器による演奏を音源として建物自体が鳴っているように、エントランスホールでは隣の木場公園の音が建物のガラスを素通しで聴こえてくるようにしつらえられています。屋外展示場のための“no zo mi”は、コンクリート・プレートが階段状に積まれた5つの立方体で、その最上段にも《点 音》マークが記されています。最上段までのたどり方は立方体ごとに異なり、自ずと上ってみたいという好奇心を誘い、一段ごとに異なる感覚を開いてくれるでしょう。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 道草のすすめ―「点 音(おとだて)」and “no zo mi”
- 作者名
- 鈴木 昭男
- 制作年
- 2018-2019
- 分類
- その他
- 材質・技法
- コンクリート・プレート
- 寸法
- インスタレーションサイズ可変
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 2018
- 作品/資料番号
- 2018-00-0032-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/12249/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8084)

イベント山手線事件
村井 督侍
東京都現代美術館

’82 ベニス・ビエンナーレプランニング 5
川俣 正
東京都現代美術館

GYN (f)
一原 有徳
東京都現代美術館

猛
山口 華楊
東京都現代美術館

読経三昧(沈黙の叫び)
針生 鎮郎
東京都現代美術館

素領域(素粒子)
池辺 教
東京都現代美術館
![作品画像:[靉嘔展記録写真] 15](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/7238.jpg)
[靉嘔展記録写真] 15
安齊 重男
東京都現代美術館
![作品画像:Aノ楽園[16]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/15598.jpg)
Aノ楽園[16]
荒木 経惟
東京都現代美術館

my sky hole 3
井上 武吉
東京都現代美術館

Vertical & Horizontal 11
松原 健
東京都現代美術館

花
佐藤 美代子
東京都現代美術館
![作品画像:[鶏]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/18515-1024x826.jpg)
[鶏]
桂 ゆき
東京都現代美術館

アンソニー・カロ《シー・ミュージック》1991
安齊 重男
東京都現代美術館

地下道の眠り
佐藤 照雄
東京都現代美術館

意志の彷徨
横尾 忠則
東京都現代美術館

聖観音
赤堀 信平
東京都現代美術館