無題 Untitled

二つの卵・テーブル・円錐

ジェニファー・バートレット

［小清水漸作品写真集 1］（14/67）

小清水　漸

Pine Tree No.23

鎌谷　伸一

河岸

駒井　哲郎

FINGER BOX

靉嘔

1970年代美術記録写真集 「遠藤利克　1981年11月25日　神奈川県民ホールギャラリー」

安齊　重男

［スケッチブック 2］ (15/19)

黒田　古郷

Fructification

木原　康行

演奏家集団-new direction 定期演奏会 3　1963.10.12　草月会館ホール

神田　昭夫／杉浦　康平

海

野口　弥太郎

No27／1990

コム・デ・ギャルソン／川久保玲

ドローイング No.216

ナイジェル・ホール

1970年代美術記録写真集 「李禹煥　1978年1月9日　田村画廊」

安齊　重男

（左）山の向こうの中腹のちっぽけな村はすでに見えなくなり、ふたたび春が巡ってきた。葡萄の木はあたかも塀の笠石の下を匍う病める大蛇のように見える。生あたたかい空気のなかを褐色の光が動きまわっていた。似たりよったりの毎日が作りだす空白は伐り残した若木まで切り倒すだろう。日々の暮らしのなかで樹木の茂みは岩のように突き出ている。（右）自分の暮らした村がこんなに小さく思われたことはない。太陽が姿をみせた。背の高いポプラの林は風に吹き動かされる砂浜のような格好をしている。切れ目のないその連続を見ているだけで眼がくらんでくる。変り映えしない日々の連続に酔うことができたなら象や蛇をしとめた気にもなれる。蝶が舞うようにそんな風に彼はものを識ったのである。

岡﨑　乾二郎