大岩オスカールは、1965年、日系二世としてブラジルのサンパウロに生まれ、日本での生活(1991-2002年)を経た後、現在ニューヨークを拠点に活動している画家。身の回りの社会事象や歴史に関心を寄せ、イメージ群を自在に参照、構成し、巧みな筆捌きでもって大画面の油彩画に取り組んでいる。 大岩の住居が当館近隣の足立区であったこともあり、当館ではこの時期の作品を多数所蔵している。《戦争と平和》は、第二次大戦で空襲を受けた下町の歴史をもとに描かれた作品。 暗い闇と不気味な煙の漂う画面が「戦争」、緑の生い茂る明るい画面が「平和」と名づけられている。確かに前者は、土地が荒れ、竜巻か決壊が起こっているような暗鬱な風景だが、小さな家には明かりがともる暮らしが感じられる。一方、青空の広がる画面には川の両岸に建物が立ち並び、畑も木々も潤いながら小さな小屋は廃屋のようにも見える。これらの風景は、戦争と平和が全く別個のものでも、また、断ち切られるのでもなく、常に二重写しのように私たちの生活を覆っていることを伝える。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 戦争と平和
- 作者名
- 大岩 オスカール
- 制作年
- 2001
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス;ライトボックス
- 寸法
- 絵画2点組:各227×444cm ライトボックスH.8.7cm、Dia.20cm
- 受入区分
- 寄贈
- 受入年度
- 2012
- 作品/資料番号
- 2008-00-0049-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/5175/