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[「第10回日本国際美術展 人間と物質」(1970年)記録写真] [バリー・フラナガン《1970年5月1日》]

[「第10回日本国際美術展 人間と物質」(1970年)記録写真] [バリー・フラナガン《1970年5月1日》] [Barry FLANAGAN, "May 1, '70"]

大辻 清司 OHTSUJI Kiyoji

所蔵館
東京都現代美術館
作品/資料名
[「第10回日本国際美術展 人間と物質」(1970年)記録写真] [バリー・フラナガン《1970年5月1日》]
作者名
大辻 清司
制作年
1970/2005
分類
資料
材質・技法
ゼラチン・シルバー・プリント(プリント:三浦和人)
寸法
27.9×35.6cm
受入区分
寄贈
受入年度
2005
作品/資料番号
2005-00-0014-005
東京都現代美術館コレクション検索
https://mot-collection-search.jp/shiryo/4977/

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(左)山の向こうの中腹のちっぽけな村はすでに見えなくなり、ふたたび春が巡ってきた。葡萄の木はあたかも塀の笠石の下を匍う病める大蛇のように見える。生あたたかい空気のなかを褐色の光が動きまわっていた。似たりよったりの毎日が作りだす空白は伐り残した若木まで切り倒すだろう。日々の暮らしのなかで樹木の茂みは岩のように突き出ている。(右)自分の暮らした村がこんなに小さく思われたことはない。太陽が姿をみせた。背の高いポプラの林は風に吹き動かされる砂浜のような格好をしている。切れ目のないその連続を見ているだけで眼がくらんでくる。変り映えしない日々の連続に酔うことができたなら象や蛇をしとめた気にもなれる。蝶が舞うようにそんな風に彼はものを識ったのである。

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