
文革時に祖父が富裕階級であったため迫害を受けた少年時代を送った方力鈞は評論家の栗憲庭によると文革後の第3世代に属するとされている。北京中央美術学院を卒業をしてまもなく作家としての活動を開始した方は1993年、香港で開催された「ポスト’89中国新芸術」展の出品などによって世界にその名が知られていく。その現実に向けられたさめた眼差しが感じられる画風はシニカル・リアリズムとも呼ばれている。画面に度々出現する坊主頭の男性はその面影が作家本人に似ている。灰色の画面の中、波にたゆたう坊主頭の裸の男は目をとじ何か静かな思いにとらわれているように見える。波に漂っている不安感と水に浮かんでいることの心地よさ、この人は何を考えているのだろうという我々の疑念もまた上から降り注ぐ光とともにその灰色の波間に溶け込んでしまう。(I.K.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 1993 No.11
- 作者名
- 方 力鈞
- 制作年
- 1993-94
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 180×230cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1996
- 作品/資料番号
- 1996-00-0046-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4339/
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