
天井から何か茶色のものがぶら下がっている。ほどなくそれが、家の中の見慣れた小さな器具、電気のプラグだということが判るだろう。オルデンバーグは1960年代初頭のニューヨークで活動を開始した。この作品の根底にあるのは、観客を巻き込むことによって成立する「ハプニング」で彼が用いた様々な小道具である。彼は身のまわりにあるプラグという物を異様なまでに拡大することで、その機能や意味を宙吊りにした。ここでは何よりも物としての圧倒的な存在感、形そのものの奇妙さが際立っている。その一方で、素材として用いられた柔らかな革は、何の支えももたずに、半ば空気の抜けたような漠とした空虚を漂わせながら、周囲のあらゆる力に影響される不安定さを強調している。身近な物が異化されて提示されることで、その意味や空間に歪みが生じ、見る者の日常的な感覚は攪乱され、別の視点が現れるだろう。物の形への強い関心と、それを逆説的に表明する素材の選択が巧みに結合したこの作品を含むシリーズは「柔らかい彫刻」と呼ばれ、それまでの彫刻の考え方に大きな転換を迫るものとなった。(Y.C.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- スリーウェイプラグ スケールB、ソフト
- 作者名
- クレス・オルデンバーグ
- 制作年
- 1970
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- 革、木
- 寸法
- 182.9×91.4×58.4cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1996
- 作品/資料番号
- 1996-00-0001-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4291/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8084)

AIWIP-10
辰野 登恵子
東京都現代美術館

消しゴム人間
大岩 オスカール
東京都現代美術館

240 個の石膏の代用物
アラン・マッカラム
東京都現代美術館

1970年代美術記録写真集 「柏原えつとむ 1971年9月14日 ピナール画廊」
安齊 重男
東京都現代美術館

HBD (c) 4
一原 有徳
東京都現代美術館

なにもない風景を眺める 2010.10.10 aichi
文谷 有佳里
東京都現代美術館

ミシガンの女
草間 彌生
東京都現代美術館
![作品画像:[少年航空兵]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2025/05/17163.jpg)
[少年航空兵]
宮本 三郎
東京都現代美術館

かぼちゃととかげの思い出
草間 彌生
東京都現代美術館

Fb (2)
一原 有徳
東京都現代美術館
![作品画像:[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 103/127](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/11683.jpg)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 1] 103/127
斎藤 義重
東京都現代美術館

凾嶺風景
牧野 虎雄
東京都現代美術館

「波動説」— インタリオをめぐって No.28
加納 光於
東京都現代美術館

作品
池田 満寿夫
東京都現代美術館
![作品画像:竹ばし内[『新東京百景』より]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2025/06/18490-1024x739.jpg)
竹ばし内[『新東京百景』より]
恩地 孝四郎
東京都現代美術館

SEM (TA)
一原 有徳
東京都現代美術館