「最初それは小さな金属音で始まった/突然 森の奥で恐怖にも似た叫び声が静寂を切った/数日後……すでにその森は消えていた」(『所在/LOCUS 土屋公雄彫刻作品集』1992年、p.9)。フランス、リモージュにほど近いヴァシヴィエール。1990年、同地の国立現代美術センターで開催される個展を機に土屋はヴァシヴィエールの森に入った。握りしめたのは、伐採の後に打ち捨てられた数個の木片。かつては大木であったろうその木片を一片また一片と並べ、死から生への輪舞を夜空に描く。欠けては満ちる月の円弧は、木片が土に還り、再び大木となって葉を広げる夢と重なり合う。80年代に伐採された自然木や工場廃材を、それらに息吹を与えるがごとく半円形や渦巻型の巨大なマッスに集積した土屋は、本作の後、廃屋を燃やした灰による作品へと向かう。巨大な構築物から物質の最後のそして最初の形である灰へ。それらは、生命の円環への長い祈りなのである。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- ヴァシヴィエールの月
- 作者名
- 土屋 公雄
- 制作年
- 1990
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- 木(樫、杉、椋ほか)
- 寸法
- 150×400×4cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1995
- 作品/資料番号
- 1995-00-0005-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/4252/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (8082)
[斎藤義重作品写真集:ファイル 4] 7/35
斎藤 義重
東京都現代美術館
よみがえる亡霊
浜田 知明
東京都現代美術館
1970年代美術記録写真集 「高松次郎 1971年5月10日 東京都美術館」
安齊 重男
東京都現代美術館
[斎藤義重作品写真集:ファイル 5] 12/56
斎藤 義重
東京都現代美術館
野ばらの園
木和村 創爾郎
東京都現代美術館
[吉田克朗関係資料一括]
吉田 克朗
東京都現代美術館
触 ”テーブルの上で” Ⅰ
吉田 克朗
東京都現代美術館
日比谷[『新東京百景』より]
諏訪 兼紀
東京都現代美術館
ゲリラ・ガールズ トークバック 最初の5年間 1985-1990
ゲリラ・ガールズ
東京都現代美術館
RIW 60
一原 有徳
東京都現代美術館
猪狩 壱
白髪 一雄
東京都現代美術館
線のアンソロジーⅠ
靉嘔
東京都現代美術館
清洲橋[『新東京百景』より]
深沢 索一
東京都現代美術館
『ちょうどあの真中のところへ』
福田 尚代
東京都現代美術館
[中野淳関連資料:下町スケッチ](27/55)
中野 淳
東京都現代美術館
作品
速水 史朗
東京都現代美術館