
突然の熱風が吹きすさぶように、画面を鋭い描線と筆跡が乱れ飛ぶ。この作家には《風の音へ》《熱風》《風の声》など風をテーマとした連作がいくつもある。それは具体的な風を描くことが目的ではなく、ストロークの強調や画面への動きの付与という造形的な意味が第一義としてあるのだろう。太い刷毛目を重ねた層状の構成、ジェッソやアクリル、岩彩を駆使した色の濃淡は透明感を持った空間の奥行きを感じさせ、更にのびやかに引かれたオイルスティックの線は空間の横への広がりを持たせている。1970年代の堀は〈美共闘〉の中心メンバーであり、概念的なパフォーマンスやヴィデオ・アート、ミニマルな版画等を制作していたが、80年代に入り積極的に絵画に取り組みはじめた。本作品は日本の美術界における1970年代の〈もの派〉的な動向と80年代後半の表現主義的な動向をつなぐ、パターンを繰り返して描いた絵画で、1984年の第41回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品されている。(Y.H.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 熱風 – 1
- 作者名
- 堀 浩哉
- 制作年
- 1984
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- ジェッソ、アクリル、岩絵具、オイルスティック/カンヴァス
- 寸法
- 218×291cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1992
- 作品/資料番号
- 1992-00-0059-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3983/
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