
土谷武の作品の特徴はその素材の扱い方にある。例えば、重く固い鉄を用いて人間が歩くようすを感じさせる、《歩く鉄》1972年、また最近の《呼吸するかたち》1992年においても鉄は紙のように薄く、その形態は柔軟でまさに空気が自由に行き来することが可能な作品となっている。このように彼の作品の特徴のーつは素材の意表をついた使用の仕方にあるが、この《門》においては抽象的な形態をとりながらも本来的な素材の特徴を生かした作品となっている。木の枠によって支えられた鉄の板は、まさに開こうとしている鉄の扉に読みかえることができる。ここにおいて、鉄は重い扉として、木材はそれを支えるものとして機能している。しかし、扉の開くまさにその瞬間を示唆する抽象的な形態は作家の力量を示すもうーつの面であろう。最近の鉄を使用した作品はその素材の巧みな使用の仕方と抽象的な形態が相まっての作品となっている。(I.K.)rn
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 門
- 作者名
- 土谷 武
- 制作年
- 1983
- 分類
- 彫刻・インスタレーションほか
- 材質・技法
- チーク材、コールテン鋼
- 寸法
- 223×145×170cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1983
- 作品/資料番号
- 1975-00-4108-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/1350/
東京都現代美術館のその他の収蔵品 (7877)
![作品画像:Aノ楽園[24]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/15606.jpg)
Aノ楽園[24]
荒木 経惟
東京都現代美術館

69 – F
オノサト トシノブ
東京都現代美術館

スイート・スイート
池田 満寿夫
東京都現代美術館

1970年代美術記録写真集 「安齊重男 1982年3月8日 G・アートギャラリー」
安齊 重男
東京都現代美術館

つの
大沢 昌助
東京都現代美術館
![作品画像:よごれてゐない一日 5[『よごれてゐない一日』より]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2025/01/19199.jpg)
よごれてゐない一日 5[『よごれてゐない一日』より]
駒井 哲郎
東京都現代美術館

Lithograph R.
オノサト トシノブ
東京都現代美術館

いわば漂う粒子達
塩見 允枝子(千枝子)
東京都現代美術館

WHY NOT? / CURRENT
矢萩 喜從郎
東京都現代美術館

作品
オノサト トシノブ
東京都現代美術館

Vinyl Moon River
八木 良太
東京都現代美術館
![作品画像:[COCOA]](https://museumcollection.tokyo/wp-content/uploads/2022/08/20092.jpg)
[COCOA]
三木 富雄
東京都現代美術館

PRUNUS SPACHIANA Ⅲ
小野 友三
東京都現代美術館

MK (B) m
一原 有徳
東京都現代美術館

枯葉
加藤 太郎
東京都現代美術館

glue #7
冨井 大裕
東京都現代美術館