
1956年に来日した李は日本大学文学部哲学科に学びながら、日本画の勉強をしていた。ただ、その作品は当時の前衛作品、日本画の作品のどちらにも属することのない独自のものであった。李は60年代後半から活動を始めた自然の石や木、土、工業製品の鉄、ガラス、紙などをあまり手を加えず作品とする一群の作家たち、いわゆる<もの派>と呼ばれる作家たちの運動に対して、その理論を提示し、理論面での支えを行った。人間を中心として、人間と世界が対峙する西欧近代の思考に対し、世界のありようをあるがままにうけとめ、そのことを提示するきっかけとなる作品を作成することを使命とした彼の理論は美術の範囲にとどまらないものがあった。その作品は無から生み出されるものではなく、既存の石や鉄を使用し、その物のあいだでの関係、物と場との関係、みる人との関係などを問うものであった。絵画作品においてはカンヴァスを場ととらえ、身体性(身振り)の痕跡の残る、筆勢を明らかにした、《点より》《線より》に始まり、余白の効果を大胆に生かした《照応》に至っている。西欧の哲学をもととした彼の思考には西田幾多郎の影響も見られ、日本の文化状況が大きな影響を与えているとも言える。(I.K.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 点より
- 作者名
- 李 禹煥
- 制作年
- 1974
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 岩絵具/カンヴァス
- 寸法
- 127×182cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1979
- 作品/資料番号
- 1975-00-0558-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/586/
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