最初にフォトグラムを制作したのはおそらく1921年の秋のことである。彼自身が語る言葉によればデザイナーのポール・ポワレの依頼によって撮影したファッション写真の現像中にこの技法が偶然に発見されたことになっている。
フォトグラムはカメラを使わずに、印画紙の上に直接ものを置き、光をその上にあてて画像をつくりだす方法。立体のものがシルエットになると意外な形に変わって見えたり、光のあたった方向によって最初の形からは想像もつかないように変形をしたりする。写真が発明される以前の1834年にイギリスのウィリアム・ヘンリー・タルボットによってつくられたフォトジェニック・ドローイングもフォトグラムといっていいだろう。20世紀になってダダの芸術家であるクリスチャン・シャートやシュルレアリスムの作家などにも取り入れられた。マン・レイは自分の方法をオリジナルなものとして、レイヨグラムと名付けた。
またドイツのバウハウスではモホイ=ナジの指導によりこの研究がなされ、彼は「光の流れを再現するもっとも完璧な方法」とみなしている。日本でも1930年頃から新興写真を中心に盛んに取り入れられた。
- 所蔵館
- 東京都写真美術館
- 作品/資料名
- (手のかたちをしたワイヤーと楕円形)
- 作品名(原題)
- (Hand-shaped wire and oval)
- 作者名
- マン・レイ
- 制作年
- 1926
- 分類
- 海外写真作品
- 材質・技法
- ゼラチン・シルバー・プリント(D.O.P)
- 寸法
- 縦352×横276mm
- 作品/資料番号
- 20013053
- 東京都写真美術館 収蔵品検索
- https://collection.topmuseum.jp/Publish/detailPage/29009/