
カーマスコットとは、車の先端部のラジエーター・キャップに装着する装飾品のことを指す。作者のラリックは、1925年より馬やツバメ、トンボ、彗星など約30種類のカーマスコットを発表している。本作は、口を大きく開けた人物の頭部で、髪がたなびく様が放射状の直線でダイナミックに表現され、自動車のスピード感が強調されている。交通手段が著しく発達していったスピードの世紀を象徴する作品であり、別名《風の神》とも称される。その彫刻的フォルムから、ラリックのカーマスコットの中でも代表作の一つと言える。三井家の旧蔵品で、現存するロンドンの有名宝石店であるアスプレイ(Aspray&Co.Ltd)より購入されたものとされる。
- 所蔵館
- 東京都庭園美術館
- 作品/資料名
- カーマスコット《勝利の女神》
- 作者名
- ルネ・ラリック
- 制作年
- 1928
- 分類
- Ⅱ-ガラス工芸
- 材質・技法
- 透明ガラス、プレス成形、サチネ、金属付属
- 寸法
- 16×26.5㎝
- 数量
- 1
- 作品/資料番号
- 2007-0326-01
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