1951年に結成された「実験工房」は、北代省三、山口勝弘、福島秀子らの美術家や、作曲家の武満徹、詩人の秋山邦晴らをメンバーに有し、諸芸術の有機的な結合を見出すことで、より社会性のある新しい芸術形式の追求を試みたグループであった。福島は、実験工房の活動において、バレエのプロジェクトのための衣装や舞台装置を北代らとともに制作し、オートスライドによる作品も手掛けている。油彩画家としても、実験工房展への出品だけでなく、個人的にも精力的に発表し続けた。1950年頃の初期作品は諷刺に満ちたシュルレアリスム風の具象的絵画であるが、1950年代半ば以降、本作のような大小の円が密集する完全に抽象的な作風に転じ、フランスの評論家タピエを初め、内外から高い評価を得た。それらは純然たる抽象画ではあるが、かすれた線の弱々しさと、その線が描く円が密集して生み出す力強さとの拮抗が、作者の精神的葛藤を具現化しているようでもある。(K.H.)
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- 作品
- 作者名
- 福島 秀子
- 制作年
- 1958
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 162.2×112.3cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1981
- 作品/資料番号
- 1975-00-0383-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/5641/
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