 
        万華鏡のようなきらめきの中で、二つの眼をこちらに向ける怪物が大地の上で蠢いている。まるで太古からの長い年月を吸い込んだかのような皮膚は収斂し、その形態と輪郭を捉えどころのないものにしている。《EIDOLON》とは幻影、そして理想をも意味する英語。ロンドン生まれの英文学への造詣から選ばれたこの題名は、作家のヴィジョンをあらわしているかのようだ。
漆原は、1950年代に美術批評家、瀧口修造が企画したタケミヤ画廊でデビューし、ここを舞台に活動を展開した。「既成画壇への依存を放下し」「個展発表を第一義とする作家」の活躍を希求した瀧口の活動が示すように、50年代とは美術団体や革新的なグループからは独立して制作発表することが可能となった時代であり、特定の流派に限定されることのないこの画面にも、その独自の態度があらわれている。
- 所蔵館
- 東京都現代美術館
- 作品/資料名
- Eidolon
- 作者名
- 漆原 英子
- 制作年
- 1966
- 分類
- 絵画
- 材質・技法
- 油彩/カンヴァス
- 寸法
- 73×90.9cm
- 受入区分
- 購入
- 受入年度
- 1991
- 作品/資料番号
- 1991-00-0025-000
- 東京都現代美術館コレクション検索
- https://mot-collection-search.jp/shiryo/3866/
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