
徳川家康は、慶長5年(1600年)の関ケ原合戦に勝利し、同8年に朝廷から征夷大将軍に任ぜられて江戸に幕府を開く。その後、慶長20年の大坂夏の陣で豊臣家を滅ぼし、元和2年(1616年)4月、75歳で死去する。その際、家康は「八州の鎮守」として自身を祀る(まつる)ように遺言し、翌3年、朝廷から「東照大権現」の神号を贈られ、神として祀られた。
以後、日光東照宮をはじめとして、神格化された家康を祀る東照宮が江戸時代を通じて各地に建てられていく。そこでは家康を神として描いた肖像画が祀られたが、本図はそうした神像のうちの一つである。
中央に繧繝縁(うんげんべり)の上畳に座す束帯姿の家康が描かれている。右手に笏(しゃく)を持ち、左手は腰に佩用する太刀が添えられている。頭上には御簾(みす)と帳(とばり)が描かれ、前面には高欄がめぐり一対の狛犬が据えられている。神格化された家康の典型的な構図である。
ただし本図は、素朴な描写となっていて写し崩れも見られるため、絵師たちによる転写を重ねた後世の作と推定される。こうした神像は、各地の東照宮のみならず様々な地域において祀られていくが、本図はその中で作成されたものの一つなのだろう。
- 所蔵館
- 江戸東京博物館
- 資料名
- 徳川家康像
- 資料番号
- 85975327
- 大分類
- 絵画
- 小分類
- 絵画その他
- 種別
- その他
- 年代
- 江戸時代 18~19世紀
- 員数
- 1幅
- 法量
- 93.3cm x 42cm
- 資料群/コレクション名
- 高橋政雄書跡コレクション
- 江戸博デジタルアーカイブズ
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